愛媛県松野町の町制施行60周年記念式典(町主催)が14日、同町松丸の町コミュニティセンターであり、住民ら約230人が歴史の節目を祝った。
 松野町は1955年3月31日、旧松丸町と旧吉野生(よしのぶ)村の1町1村が合併し誕生した。「平成の大合併」で県内70市町村が20市町に再編された中、松野、松前の2町が、単独運営を続けている。松野町によると、人口は県内市町最少で、今年10月末で4191人。
 式典で、阪本寿明町長は「幾多の困難に直面しながらも『還暦』の年を迎えられたのは、町民らの努力のおかげ。少子高齢化や人口流出など課題は多いが、先人たちが守ってきた自然や文化を継承しながら、誇りと愛着の持てる協働の町づくりを進めたい」と式辞を述べた。